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少し頭を撫でてやると、すぐに眠った。
シン「ロイがここまで入れ込むなんて初めて見たな。なぁ、何でフルールにしたんだ?」
「あぁ、それはなフルールっていうのは花って、意味なんだよ。あいつ可憐で小さくて可愛いけどすぐ壊れちまいそうだからな。」
シンにフルールを保護した場所の組織の事なんかを詳しく話した。
シン「じゃあ、フルールはその組織に今までずっと居たんですかね?」
「いや、それは違うと思う。あいつらは、子供の眼と心臓が取れればそれでもう用済みだから、こんな無駄に拷問みたいなことしねぇし、あいつが14番なんて呼ばれて名前が無かったのは、いままでどっか違う場所で生かされて何かされてたからだろうよ、。」
シン「じゃあ、彼は...」
「多分、元居たところから売られたか、逃げてきたのを捕らわれたってとこだろうな。どっちにしろあそこにいる前は、もっとひどい場所にいたのは間違いねぇな」
シン「そうですね・・・
っ!ロイ!!フルールが!!」
驚いたように、シンがそういうから急いでフルールの方に目をやると、フルールの髪が黒からだんだんと白っぽいような不思議な色に変わっていく。
光が当たってが輝き角度によって色が変わって見える。
シン「これは、驚いたな。枷の取り方も分かんねえし、いろいろ見てもらいたいしな、”ミヤ”呼ぶか。」
「あぁ。そうだな。」
ミヤというのは治癒や鑑定スキルに長けているやつで、所詮は医者みたいなものだ。
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