転生

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?「上玉じゃねぇか。起きられる前に早く取って、捧げものにすんぞ!!」 目を覚ますと、目の前がまぶしかった。 たくさんの人の声が聞こえる。 だんだんと視界がはっきりしてきて、たくさんの白い人がのぞき込むようにして ・・・ 僕をコワソウトシテキタ。 イヤ...ダ、イヤダイヤ、ダ。イヤダイヤダイヤダ 嫌だ、嫌だ嫌だ! 壊れろ、壊れろ!お前らが壊れろ、!!! パァァン!・・・・グチャッ。 人が、みんな、壊れた。 僕が死んだ時と同じように。 とめどなく降ってくる”(ごはん)”を僕は飲む。 たくさんたくさん。 しばらくすると、降りやんだ。 『そと、でたい...。』 見渡すと、一つだけ扉があったのでそこへ向かって、体を動かす。 ゴトッ 僕が横たわって居た場所は、床とは距離がある高さにあったみたいだ。 アシが変な向きに曲がっているけど、 僕には必要のないパーツだから気にならない。 扉に向かって這いつくばって進む。 扉を開けると階段があったので腕を使って上っていく。 僕に階段はムズカシイ。 階段を上りきると大きな十字架のある、広くて明るい、部屋に出た。 そこにも、また僕を壊そうとする人達が、何かを叫びながら近づいている。 イヤダ、!壊れろ・・・!壊れろ!!! パァァン!!、グチャチャッ。 さっきよりもたくさんの”(ごはん)”が降ってくる。 一通り降り飲み終わっておなかがいっぱいになった。 そんな時、僕のいる場所とは反対にある大きな扉が開かれた。 ?「、、これは...何が起きたんだ、。」 銀色のローブを着た人が、そう言って部屋の中に歩いてくる。 僕は、たくさんの”(ごはん)”と一緒に降ってきた”破片(肉片)”を振り払おうと、身を動かすとシルバーの人は僕に気づいたようで近づいてくる。 この人も僕をコワソウトスルノ?でも、白くない... わかんない、怖い... そう思って僕はぎゅっとめをつぶった。 ?「おい!大丈夫か!!」 そう言って僕のことを抱き上げる。 ?「他に人は居るか?」 あ、この人は神様と同じ僕をコワサナイ人だ、。 フルフル と、首を振る。 いないよ?僕が全部壊しちゃったもん。 ?「そうか。もう大丈夫だから俺と一緒に来い」 この人は暖かくて不思議と嫌な感じがしなかった。 この暖かい人と一緒に居たいと思い、頷く。 そこで、僕の意識は途絶えた。 _side END_
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