貧者の食卓

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第2章:味噌汁 <状況> あー、腹減った。 でも米しかない・・・・ だからといってスーパー行ったりコンビニ行ったりしたくない。 そりゃ、生きてりゃそんな日だってある。 誰とも会いたくない、どこにも行きたくない、でも腹減ったーそんな日が。 だがしかし、そんな状況は脱した、スーパーに行ってきたのだ。 肉もあれば野菜もある、豆腐もあれば納豆もある。 今ならこれで野菜炒めだってできちゃうぜ! (「おっとテンション上がり過ぎだ、冷静さを取り戻せ、オレ!」) しかし今回作るのは味噌汁だ。 あったかいごはんと一緒に食べる、食べたいーそれはやはり味噌汁だろう。 <実践> ご飯も食べるなら先に米を研いでおく。 吸水させ、火にかけ、煮て水気を飛ばし、蒸らすー 時間的に言って味噌汁を作るのは蒸らしている段階からでいい。 (「さあ、作るぞ!」) と、意気込んでみなくともそれは簡単過ぎるほど簡単だ。 例によって数量メリットを考え2人分で作る。 ・鍋にカップ2杯分(400ml)の水を入れそこに粉末の”ダシの素”を加える。 味噌汁が旨くなる大きな決め手として”ダシ”がある、ぜひとも入れたい。 そしてこれが今回の肝だ! が、だしを元から作るのは面倒くさいしそもそもよく分からん。 そこで粉末ダシというのが売ってるのでそれを使うことにする。 分量は小さいスプーンに中盛りくらいかーまあ、適当だ。 次に好みの具材を鍋に加え入れる、今回は豆腐と長ネギにした。 ・豆腐は大体、同じ大きさのキューブ状に切る。 それを鍋に入れて煮始める。 ・鍋がひと煮立ちする間に長ネギを切る。 切った断面が円になる”小口切り”という切り方がいいだろう。 ・鍋に味噌を溶き入れる。 分量はー適当(大き目なスプーンで中盛り以下くらいか)だ。 溶き入れるのは丁寧にやる、味噌が固まりで残らないようにちゃんと溶かす。 ・鍋に切っておいた長ネギを加え入れる。 味噌は煮過ぎると風味が飛ぶそうな、そのため煮立ってきたら火を止める。 ・そしてそれをひと混ぜしたら出来上がり。   <発展> 料理する時間を短縮するコツのひとつに鍋を火にかけて煮ている間に他の作業をする、というのがある。 とはいえ慣れないうちはそこまで気が回らないし手際よくなんてできない。 最初は一つ一つの作業をそれだけでキチンとやるのがいい。 慣れて作業に余裕や無駄を感じられるようになれば勝手に工夫するようになるだろう。 <食事中> 今回はご飯だけじゃない、味噌汁もある! それだけで結構、ハッピーな気分だ。 「う、うまい、これ誰が作ったんだ?ー自分だ!」 そういう体験をぜひしてもらいたい。 もぐ、もぐ、もぐ、ず、ずずー! モグ、モグ、モグ、モグ、ズズ、ズズズー! 黙々と食べながらこう思う。 (「これで漬物でもあったらな・・・・」) そう考える自分がしっかりいた・・・・
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