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第3章:浅漬け
<状況>
あー、腹減った。
でも食べる物が無い、だからといってスーパー行ったりコンビニ行ったりしたくない。
そりゃ生きてりゃそんな日もあるさ。
誰とも会いたくない、どこにも行きたくない、でもマジ腹減った、そんな日
が。
今回作るのは浅漬けだ。
浅漬けなら普通の漬物より簡単に出来て直ぐ食べられる。
これがあるとご飯がより一層、進む。
直ぐ食べられるには食べられるが味を染み込ませ馴染ませる時間が欲しい。
ホントにおいしくなるのは仕込んでしばらくしてからだ、それまで待てれば、の話だが・・・・
他に何か作る(ご飯、味噌汁、おかず、総菜等)ならその待ってる間に作ればいいだろう。
<実践>
米も一緒に食べるとすると調理を始める1時間~30分前に研いでおく。
味噌汁は・・・・浅漬けを仕込んだ後でいい。
用意する食材はキュウリ、白菜、大根、茄子、等。
使う野菜の種類は一つでも二つでも(三つでも四つでも)。
野菜の量は-適当だ、自分で食べたい量だ。
調味料としては塩(醤油)、砂糖(あれば酢、唐辛子、味の素)を用意。
塩、醤油、砂糖くらいはあるとしても果たして酢や唐辛子等はどうか?
別に無くたっていい、野菜の風味が分りやすいシンプルな味になるだけだ。
そしてそれでもうまい。
・まず野菜を食べやすい大きさに切る。
大根、キュウリ等は包丁で食べやすい大きさに切る。
白菜など手でちぎったっていい。
・それをビニール袋に入れ調味料を加える。
その分量は-適当だ、入れる野菜の量に比して感覚的にやってみる。
最初は塩(や醤油)を少しずつ加え入れて塩っぽさの調整。
少しずつ加えて自分好みの塩加減にする。
そしてここが、”塩加減”が今回で一番の肝だ。
と、言うのはしょっぱくし過ぎると基本、後戻りできないからだ! 慣れないうち、調味料の分量感が掴めないうちは特に慎重にやる。
しょっぱさ加減の好みは人それぞれだ。
なので具体的にこの分量で、とは言えない。
ぜひとも最初に自分の好みに合った分量を自分で見つけ出す必要がある。
材料と混ぜ合わせておいしく感じられる程度の分量を。
あらゆるおかずのうまさは塩加減で決まる、うまさの源は適切な塩加減だ!
と、力説しておいていい感じの塩加減になったとしよう。
・次に砂糖を加える。
そう言うと「料理なのに砂糖なんて入れるの?」とか「お菓子じゃない
んだから!」という声が聞こえてきそうだ。
でも浅漬けに限らず料理で砂糖を加えるのにはその料理をよりおいしくする
効果がある、やってみれば分かる、いわゆる隠し味ってヤツだ。
隠し味というくらいだからそんなにどっさりは入れないが。
入れた塩の量の数倍くらいだろうか。
砂糖には旨みとしての甘さの他には調味料を一つにまとめ上げる役割、力が
ある。
これが無いと他の調味料の味がバラバラに感じられてしまう。
そうなると今一つおいしくないのだ!
・そしてビニールの上を絞って袋の中身を混ぜ合わせる。
調味料を満遍なく野菜にまとわせる感じで混ぜ、混ぜ、混ぜ、と。
これで出来上がり、たったこれだけだ。
・それを冷蔵庫に入れ味を馴染ませる。
他に作るものがあればこのあと作ればいい。
<食事中>
イェーイ、浅漬けを作った後で米を炊いて味噌汁も作ったぜ!
ホカホカご飯、熱々味噌汁、そしてひんやり浅漬け!
もぐ、もぐ、もぐ、ズッ、ズズズー、シャキ、シャキ、シャキ
(「最高だ、これでメインのおかずが一品あればな・・・・」)
食べながら強くそう思う自分が、やっぱりいた・・・・
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