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「しゅ、主任っ!」
私はすぐに大声で主任を呼んだ。
主任は駆け足で駆けつけてくれた。
「やはりここにもあったか」
「ここにもって……ではっ!?」
「ああ、右にも同じ様なものが設置されていた。この鉄の塊は恐らくC-4だろう」
話してる内に既に2:40になった。
「早くここを出て、社員達を避難させましょう」
「無駄だ。たった2分で何ができる?」
「だけど、やらないよりは」
「それに避難させても爆破した破片が飛び散るんだぞ。周囲を通行止めにするにも時間がかかる」
残り1:55………
「しっかりしてくださいっ!爆弾の解除は……」
私は恐る恐るパソコンに近付こうとしたが主任に止められた。
「無理だっ!素人が手に負える仕事じゃない」
「ではどうするっていうのっ!?このまま死を待つって言うのっ!?」
私は上司に向かって声を荒らげた。
しかし、主任はそんな事を気にもしなかった。
ただ一言、力のない声で言った。
「それしかないだろうな……」
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