第9話 対峙

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「しゅ、主任っ!」 私はすぐに大声で主任を呼んだ。 主任は駆け足で駆けつけてくれた。 「やはりここにもあったか」 「ここにもって……ではっ!?」 「ああ、右にも同じ様なものが設置されていた。この鉄の塊は恐らくC-4だろう」 話してる内に既に2:40になった。 「早くここを出て、社員達を避難させましょう」 「無駄だ。たった2分で何ができる?」 「だけど、やらないよりは」 「それに避難させても爆破した破片が飛び散るんだぞ。周囲を通行止めにするにも時間がかかる」 残り1:55……… 「しっかりしてくださいっ!爆弾の解除は……」 私は恐る恐るパソコンに近付こうとしたが主任に止められた。 「無理だっ!素人が手に負える仕事じゃない」 「ではどうするっていうのっ!?このまま死を待つって言うのっ!?」 私は上司に向かって声を荒らげた。 しかし、主任はそんな事を気にもしなかった。 ただ一言、力のない声で言った。 「それしかないだろうな……」
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