浮世の雲

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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「…………暑い。」 駅の改札を出て太陽を浴びながら彼女は声を漏らした 本作の主人公 東雲 花純は祖母に会うため夏休みを利用して山口に訪れていた 「ここからどう向かえばいいんだっけ? ……あ!そういえば」 肩にかかるカバンから取り出したのは祖母の家までの地図が描かれた紙 しかしあまりにも雑に描かれた絵と文字は解読するのが難しい 「お母さん殴り書きしたな… 丁寧に描いてねって言ったのに……甘かったか」 解読しなければ目的地に向かうことさえできないので どこかに腰掛けながら読み解こうと辺りを見回した
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