白雪姫と黒い鏡

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あるところにリゼルというとてもとても美しいお姫様がいました。 黒く艶のある髪、桃のようにほんのりピンクの頬、雪のように白く透き通った肌。 国中の人にとても好かれ、お城の人にはとても可愛がられました。 そんな姫はみんなから『白雪姫』と呼ばれていました。 ですが、そんなことをよく思わない人がいました。 白雪姫の双子の姉、リゼラです。 リゼラはリゼルとは双子ですが、顔は似ていませんでした。 リゼラも美しいのですが自分よりも美しい妹の顔を リゼラは誰よりも妬んでいました。 数年経つとリゼラは国の王子と結婚し、王女となりました。 ですがリゼラは自惚れが強く、わがままで、嫉妬深くなっていました。 ある日、リゼラは部屋でこんなことを考えていました。 「私より美しいものは…消えてしまえばいい。そして、私が最も美しい者に…」 すると壁にかけてある黒い鏡がぼんやりと光りました。 『その願い叶えましょう。』
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