美しい姫

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いつもたわいのない会話をし、共に笑いました。 ある日のことです、姫様に変装した魔女が王子に結婚を申し込んだのです。 王子は姫様にお茶を出すように言いました。 部屋に入ると魔女がニコリと笑い姫様を見ます。 「こんな綺麗な城になぜこのような小汚い女がいるのかしら?」 そう言って魔女はクスクスと笑いました。 確かに昔みたいに綺麗じゃない私は…と思い何も言えずにいました。 そのとき、王子が入って言いました。 「彼女は美しい。人を馬鹿にするような君なんかよりもっとね。」 そういうと王子が姫様にキスをしました。 すると魔女は悲鳴をあげ灰となって消えていきました。 付き添いに来ていた王様は驚きました。 「…!!」 そうです、王子のキスのおかげで魔女がかけた呪いが解け、元の顔に戻ったのです。 「私は美しくなんて……」 「いや、優しくて、誰よりも苦労を知ってる人だ。とてもいい人だよ。」 そして王子は微笑んで言いました 「よかったら、私と結婚してくれませんか?」 姫様は喜んで 「はい!」 と答えました。 後日、姫様の国で結婚式が行われました。 姫様のケチをつける性格はいつの間にかなくなっていました。 そして2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。 終わり
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