美しい姫

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姫様は仕方なく手元にあるお金でなんとか一日を過ごしました 朝になると姫様は宿を出て売り場に行くことにしました。 姫様は買い物を初めてするので何が何だか分かりませんでした。 冷たい風に吹かれ、姫様は思いました 「使用人たちはこんなに大変だったのね。それなのに私ったらケチなんてつけて…」 よろよろと歩いていると人にぶつかってしまい買ったパンを落としてしまいました そのパンは通りゆく人に踏み潰されてゆきました 「すみません、大丈夫ですか?」 その声と同時に手が差し伸べられました。顔を上げるとそれは隣国の王子でした。 「い、いえ大丈夫です…」 「ですがパンが…良かったら、私の城でお食事でもどうですか?」 姫様は誘われるがままに王子と馬車に乗り隣国へ行きました。 そこで出てきた料理は久しぶりに食べる暖かく美味しい食事でした。 城にいた頃の自分の態度を思い出し、思わず涙を流します。 王子は少しびっくりしました 「貴方は不思議だ。なぜ食事を食べて涙を流すのですか?」 「いえ、少し思い出しただけなの。」 それから王子は姫様を心配し、一緒に暮らすことになりました。
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