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お金が底を尽き、今後をどうするのかを考える毎日。何も案が浮かばない中、最終手段はアルバイトをすることなのだが、今更アルバイトをして社会復帰ができるのかと不安に思う。
しかしお金が無ければ食べ物の買えない、家賃も払えない。それはまずい。
俺は起き上がり、スーツに着替えて、近所のハローワークへと向かう。ハローワークの中は俺と同じ求職者が数人おり、俺は順番の紙を印刷し、呼ばれるまで椅子に座る。
異常に静かな空間にいるとなんだか落ち着かなくなる。しかしここで帰ってしまえばお金がない俺は生活ができない。耐えるんだ………耐えるんだ。
『893番、1番の窓口へどうぞ』
俺は静かに立ち上がり、1番の窓口へと向かう。向かって対応者の顔が曇る。
俺は赤麻 拓翔【あかま たくと】 元職業:ヤクザ
俺は無事に次の就職先を見つけることができるのだろうか。
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