第二章

19/25
2228人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「中に、欲しいのっ……おねがっ」  静香は足で腰を離すまいとしがみつく。結合部から飛沫が上がり、蜜襞が肉棒から白濁を搾りとるように絡みつき、熱が一気に膨れ上がる。 「や、ばっ…………っく、あっ」  ビュルッと亀頭から射液が迸る。慌てて引き抜こうとしてももう遅い。温かな蜜襞が残滓までも吸いとるようにキュウキュウと締めつけてくる。 「はぁっ……はっ、静香……っ……ちょっと、待て」  遊びでいいと言ったって、いくらなんでも自分を安売りしすぎだろう。  そう思ったものの、これでもし静香が妊娠すれば彼女を自分のものにできるのではという身勝手な欲が芽生えてくる。彼女がそう望んでいるんだから、と。  まったく収まるところを見せない肉棒を引き抜くと、結合部から白濁が流れ落ちる。軽くシャワーで洗い流していると、静香の手が史哉の腕に触れた。 「史哉……もっと、中に、いっぱい出して……」 「…………っ」  艶めかしい男を誘う女の顔をして、静香は微笑んだ。遊びでもいい、そう言った時と同じ顔をして。  あとはもう本能のままに静香の身体を貪り尽くした。ベッドで、ソファーで。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!