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史哉の腕が腰に回ってきて、もう一度唇が頬に触れた。目が合って、それが合図であるかのように自然に唇を重ね合う。
「ん……」
「身体は……? 平気か?」
我慢しないなんて言っておいて、史哉はいつだって静香の気持ちを優先してくれていた。
やっと彼の想いに応えられる。ずっと、この人の腕に抱かれたかった。
「うん、大丈夫……だから」
もっと、と自分から唇を寄せると、腰に回った手が尻に触れて丸い双丘を揉みしだかれた。重ねた唇から漏れる息が荒くなっていく。彼の手に触れられるだけで、身体の中心が燃え上がるように熱くなっていく。
「あっ……はぁ」
クチュクチュと口腔内を熱を持った舌でかき混ぜられて、史哉の唾液が流れ込んでくる。どれだけ舌を絡めても物足りないような、もっと深くまで交じり合いたいような焦燥感が下肢からせり上がってきて、堪らずに彼の髪をくしゃりと撫で回した。
彼の首に縋りつくように腕を回して、自分からも舌を差し出す。舌先を絡めて、顎裏や頬裏まで舐めまわされる。
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