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由紀子は、夜不思議な夢を見る。
真っ白な部屋
入院してる病院の部屋みたい
中で少女と医者がいいあっていた
『先生の嘘つき!退院していいってゆったじゃない』
先生は困りながらも
『約束したけどまた病院が再発したらいけないからね』
『いやいや。今じゃないといやー』少女は泣き出してしまった。
鳴き声が響く。
私は耳をふさいでしまった。
そしたら真っ白な部屋は真っ暗になってしまった。
ゆっくり耳から手を下ろす。
何も見えない。
誰かが手をつないできた。小さな手だった。『約束したじゃない。ずっといてくれるって・・・』
さっきの女の子だった。私の手はギュッと握られて動けない。
小さい手に引っ張られた。
明るい光に吸い込まれた。
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