◆第四章◆

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由紀子は、夜不思議な夢を見る。 真っ白な部屋 入院してる病院の部屋みたい 中で少女と医者がいいあっていた 『先生の嘘つき!退院していいってゆったじゃない』 先生は困りながらも 『約束したけどまた病院が再発したらいけないからね』 『いやいや。今じゃないといやー』少女は泣き出してしまった。 鳴き声が響く。 私は耳をふさいでしまった。 そしたら真っ白な部屋は真っ暗になってしまった。 ゆっくり耳から手を下ろす。 何も見えない。 誰かが手をつないできた。小さな手だった。『約束したじゃない。ずっといてくれるって・・・』 さっきの女の子だった。私の手はギュッと握られて動けない。 小さい手に引っ張られた。 明るい光に吸い込まれた。
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