◆第一章◆

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時刻は夜9時。 ケータイの着信音が鳴り響いた。 『由紀子今からでて来ない?由紀子に見せたいものあるんだ』 と孝一から電話があった。 『え~今から?めんどくさいよ』お風呂に入ってた私は髪を乾かしながらそう答えた。 『いいから、いいから(笑)』 孝一の半分強引に家から連れ出された。 PM10時35分 待ち合わせ場所には孝一はまだ来ていない、待ち合わせはいつもの待ち合わせ場所。 繁華街から少し離れた公園前。まだ孝一は来ていない。近くのベンチに座り携帯をかまっていた。孝一のやつ遅いなぁー。何してるんだろう。 待ち合わせ時間より15分遅れて孝一がバイクでやってきた。 『ごめ~ん!遅くなった』 『遅い~(怒)』 孝一は私にヘルメットを渡し何処かに連れて行くらしい・・・。 孝一とは同じバイトで出会った。付き合ってもう三年目になる。ちょっと強引で自己チューな性格には困る所がある。孝一のバイクにまたがると背中にしがみついた。バイクは走り出す
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