◆第六章◆

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放課後クラブをして着替えて帰ろうとした。すると、校門前に美香さんがいた。 『孝一~!!』 どうやら自分を待ってるみたい。 『中野はまだ部室にいるけど』 『今日は孝一を待ってたの。一緒に帰ろう』『今中野と付き合ってるじゃん、こうやって会うのってまずいと思う』 美香さんはぐぃと腕をくんできた。 『別れる!美香やっぱり孝一の事が好き!』ガタッ後ろで大きな音がした。 『中野・・・』 中野君は怒った顔で美香さんの腕を引っ張った。 『美香いい加減にしろよ!孝一、孝一ってお前退院してからそればっかり前に孝一に振られたんだろ。いい加減諦めろよ』 美香さんは泣きそうだった。黙ってうつむいていた。 『孝一、俺らの問題だから悪いけど先に帰って』 私は帰る事にした。 やはり美香さんは孝一の事好きだった。 携帯から孝一に今日の事をメールを打った。孝一からは、返事はまだない。家に帰ると母さんが明日は通院の日だから、帰りによって帰る様に言われた。
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