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事故で記憶が部分的に抜けてるみたいな
医者からの説明によると事故のショックが原因らしい。
寝たきりでベッドから起き上がるのが出来ない。結局孝一の葬儀には参加できなかった。死んでるのを認めることができなかった。
入院して車いすで移動できるくらいに回復をした。母さんが荷物を持ってきてくれた。机の上に携帯を置いてくれている。あの事故以来使っていない。
電源を付けるとたまっていたメールが届いていた。37件。一通ずつあけて、友達のお見舞いメールが届いていた。最後は事故のあったあの日・・・。
開けたら孝一からだった。
『由紀子・・・』
たったこれだけだった。時刻をみたらあの日の同時刻だった。なんで?その時間は私と孝一は事故をおこし、病院のはず。
それから毎日同じ日にちにメールが来るようになった。孝一は生きてるんだと。
普段通りのメール。
何通かメールを交換するたび。会いたいと思う様になっていた。
『孝一、今どこにいるの?会いたいよ』
『・・・』孝一のメールが途絶える。
6月20日
病院の庭に車いすで散歩にきていた。ほかの患者さんも庭に散歩に出てきてるみたい
誰かに肩をポンと叩かれた、振り替えると、そこには孝一のお母さんがいた。
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