◆第二章◆

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事故で記憶が部分的に抜けてるみたいな 医者からの説明によると事故のショックが原因らしい。 寝たきりでベッドから起き上がるのが出来ない。結局孝一の葬儀には参加できなかった。死んでるのを認めることができなかった。 入院して車いすで移動できるくらいに回復をした。母さんが荷物を持ってきてくれた。机の上に携帯を置いてくれている。あの事故以来使っていない。 電源を付けるとたまっていたメールが届いていた。37件。一通ずつあけて、友達のお見舞いメールが届いていた。最後は事故のあったあの日・・・。 開けたら孝一からだった。 『由紀子・・・』 たったこれだけだった。時刻をみたらあの日の同時刻だった。なんで?その時間は私と孝一は事故をおこし、病院のはず。 それから毎日同じ日にちにメールが来るようになった。孝一は生きてるんだと。 普段通りのメール。 何通かメールを交換するたび。会いたいと思う様になっていた。 『孝一、今どこにいるの?会いたいよ』 『・・・』孝一のメールが途絶える。 6月20日 病院の庭に車いすで散歩にきていた。ほかの患者さんも庭に散歩に出てきてるみたい 誰かに肩をポンと叩かれた、振り替えると、そこには孝一のお母さんがいた。
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