◆第三章◆

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『まだ、あの子はよくならないんですか?最近おかしいことを言い出しますし・・・』 『まだ時間がかかりますし』先生はそう答えた ドアを開ける事はしなかった。まだ車いすとはいえ、退院してもいいはずなのに。 車いすを動かして売店に向かった。ジュースを買って飲んだ。 孝一に電話をかけた。《このお電話番号は現在使われておりません・・・番号をお確かめの上》 孝一に電話は繋がらない。 メールは届くのに・・・ 病院に入院してから3ヶ月たつけどみんな孝一が生きてるというと不思議な顔をする。 まるで変な事をいったみたいに。
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