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パパが死んだのは、一か月まえのことだ。
会社からかえるとき、あたまのへんな人に、ナイフでさされたんだ。
ママは、パパの死体にどなりつけた。
「どうして、ほけんをかけておかなかったのよ!」
ほけんというのがあると、死んだときに、お金がもらえるんだって。
でも、パパは、ほけんをしておかなかったらしい。
だから、ママは怒ったんだ。
しばらくして、ママは「はんごんや」という人にたのんで、パパを生きかえらせた。
「うちには、お金がないの。パパにかせいでもらわないといけないの」
ママは、あたしにそうせつめいした。
生きかえったパパは、また会社にゆくようになった。
体が、かくかく、とへんな動きだった。
でも、とにかくはたらくようになった。
ママは、パパのきゅうりょうが入ると、またパチンコをするようになった。
パパははたらきつづけ、くさくなっていった。
くさいだけじゃない。
パパのかおも手も、ちょっとずつ、きもちわるい色にかわっていった。
においがくさくて、見てきもちわるい。
だから、あたしは、ますますパパがきらいになったんだ。
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