お金が足りない

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レジで会計を済ませ100ローから出た所で、なんとなく見覚えのある人が立っていた。 「もしかして、川原君じゃない?」 「秋元、久しぶりだな。おっと、秋元……だよな? 」 同級生に良く会う日だな……と考えていた所で気がついた。独身で悪いか-! 「……秋元よ。名字が変わってなくてすみませんね 」 すると、川原君が慌てて、 「変な意味じゃないんだ。秋元を待っててさ 」 「……え? あれ、もしかして弥生ちゃんの旦那さん!? 」 川原君は頭をかいている。 「そうなんだ。5年前にデキ婚して」 デキ婚……? 私は、ちょっと興味を持った。 「ウソ!?知らなかったよ。同級生皆、知ってるの?」 「弥生と共通の高校の同級生は知ってるんだ。結婚式呼んだから…… そうだ、これ。弥生に頼まれた 」 小さなメモを渡された。 キャラクターのついた小さなポストイットに、綺麗な字で11桁の数字が書かれている。 「これ、弥生ちゃんの携帯!? 」 「そう。女子会するんだって?真菜がグズリ始めて、携帯番号の交換できなかったからって 」 私は、がっくりしたがおくびにも出さず、 「ありがとう。弥生ちゃん、いつまでこっちにいるの?」 「来週いっぱいの予定なんだ 」 来週いっぱい!?ウソ、給料日前じゃない。アカン、だからお金ないんだってば……
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