第10話 バームの反乱

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戦は早朝から始まった。 先制攻撃を仕掛けたのは王都軍からだった。 王都軍は勢いよく走り、ヤーケン城へと突撃してきた。 それを牽制しようと、我々の軍は城から弓矢で応戦した。 大量の矢の雨が王都軍に襲いかかった。 しかし、それでも王都軍の猛威は止まらない。 兵達は矢の雨に耐えつつも遂にヤーケン城の前まで辿り着いた。 そして城壁にハシゴをかけ、登り始めた。 このままだと間違いなく城内に侵入されてしまう。 しかし、ベルーサ公は彼らをおいそれと入れる気は無いようだ。 「今だ。仕掛けを落とせぇ!!」 ベルーサ公は大きな声を上げ、城壁にいる兵たちに合図を送った。 兵達は一斉に丸い玉に火をつけ、ハシゴを登る王都兵に向けて落とした。 丸い玉は眩い光を出しそして……… ドォーンッ! ドォーンッ!! ドォーンっ!!!
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