プロローグ

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ヴァルミア王国の最北端……ホグマ地方。 そのホグマ地方に位置する山脈に、永白山(えいはくざん)という山がある。 その山は年中、雪が積もっており決して溶ける事はないらしく、地元民は『永白山』と呼んでいた。 永白山の高さは凄まじく、雲を突き破ると噂された。 というのも誰もこの山の頂上に到達した者はいないからだ。 凍てつく寒さと薄い空気が登山者を襲い、気が付けば天に召されるという程、この山は危険な山だった。 だが、それ以外にも地元民が恐れられてる理由がもう1つある。 この山に棲むといわれる主だった。
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