第13話 戦に勝つ秘訣 

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エッジスはそう言うと、一人の覆面の部下に目を向けた。 膝まづいてた覆面はスっと立ち上がると、覆面の脱ぎ、黒の服も脱ぎ捨てた。 そこに現れたのは一人の若い女性であった。 しかも露出の多く、少し透けてる肌着を着ており、まるで娼婦の様な格好をしていた。 「長は重要案件以外は表には出ないが、城を出て街に繰り出す時がある。彼女に会う時だ」 エッジスは彼女を見ながら、ハーネスの弱点を教えた。 「偽名だが彼女はミルルという。長にとってミルルはお気に入りの娼婦だ。二日に一夜、夜な夜な娼館に来てはミルルを抱く。今夜も恐らくそうだ」 「まさかとは思うけど、彼女はその為に準備をしてきたというの?」 「ああ、閣下はいずれ長を始末する任を与えると言っていた。その時の為に準備をしておけと」 恐れ入った。 エッジスにとってハーネスは育ての親も同然。 しかしその親を殺すために、そして入念に準備をしていた。 ――これが暗殺者というものなの……… 私は彼ら暗殺者集団の気迫に押されかけていた。 そして、かつてはエッジスを従えてたジャガの一族の長ハーネスとの対峙に身震いがし始めた。 ドラゴンスレイヤーの技を持つと言われるジャガの一族の長。 女が弱点だと聞いたが、その力は依然として未知数だ。 私はハーネスが現れるか否かよりも、彼を倒せるか否かで頭が一杯になった。
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