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それでも私は登った。
危険を承知で……
積もる雪が足取りを遅くさせた。
更に突然、吹き荒れる吹雪が視界を遮り、身体全体の感覚を失なわせた。
しかし、私は進むのを止めなかった。
ただ、ひたすらに前進した。
私はこの吹雪の中、賭けをした。
ここで死ねば、私の生涯はここまでという事になる。
だが、運良くこの山の主に会えば、賭けは勝ち。
私はその主に用があった。
そして………
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