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「サクサクサク、んむう!。よお弟妹よ!。さあ、そろそろシオンの事が心配になって来た。さっき村までの馬車を確保しておいたから、行こうではないか!。あ!カイルは無理そうだったら休んでいて大丈夫だぞ!」
どうでもいい事かもしれないが、ドレッド兄も俺Umeee棒を食べていた。
ちなみにフレーバーは「闇堕ち転生味」。
あの味は確か、最初はダークチョコレート風味がして、半分くらい食べた後、違う味に激変する奴だ。
変な所に拘り発揮するよな……ドレッド兄さん。
「何を言うか!ドレッド兄!。勿論俺も行くぜ!。シオンは俺達の大切な仲間だからな!」
3人は支度を終えると馬車に乗る。
そして、失踪したシオンを探しに再び西の魔女の縄張りへと向かった。
「しかしそれにしてもなあー!。昨日あれ程探したというのに、足跡1つ見つけられぬとは………。終いには、ゴブリンに盗まれた、俺の剣も見つからなかったではないか……この森はひょっとしてあれか!、神隠しの森!」
「神様が何を思って剣と女の子を隠すわけ?」
「神のみぞ……ってところだろうな。それにあそこは西の魔女の縄張りだ。神様が住むような神聖な場所とはまるで違うっつーの。辺りは儀式に使ったであろう獣の血の匂い。それに森中を徘徊している凶暴な魔獣。そんな物騒な場所なんだよ………。まあ、あいつは、シオンは、成り立てではあるが勇者だし?、俺達と違って、自分の面倒くらい自分で見れると思うがな」
村が見えて来た。
またあそこから徒歩だと思うと、結構ダルいな。
馬車から降りて、俺達はこの村で小休憩を挟む事にした。
「村の様子……なんだか騒がしいわね………」
「ああ、俺も薄々感じてはいたよ」
そう言ってすれ違いの村人に、村の様子を訪ねてみる。
昨日訪れた時と村の様子が何か変だ。
衛兵の数が多くなっているような。
「あのー」
「はい?」
「昨日、西の魔女を倒した者なんだが、途中でこの村で休んでいてね、何か昨日とは村の様子が違うかなーと」
「ああ!あなたが例の冒険者でしたか!。村の危機をお救い頂きありがとうございます!」
「あー、いえいえ……」
(いいんだぜ…?、もっと褒めても、いいんだぜい?、なんたって俺は人狼を召喚出来るビーストサモナー様だからな!。あっはっはっはっは!)
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