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俺も遂にクラス習得!?。
「よっしゃあああああ!」
とガッツポーズで叫んだ瞬間、魔女の攻撃魔法の詠唱が完了し、直径1メートル程のある火球を放った。
「お話中のところ、邪魔をしてすまんのう!。ファイアーボルト!」
「あのファイアーボルトは俺が防ぐ!エレナ!カイルの援護を頼む!」
そう言ってジレッド兄は、俺達の前に立ち、そのまま魔女の方へ走って行く。
そして攻撃魔法の射程まで接近すると、両腕を広げて身構えた。
「え!?、え!、援護ね!、わかったわ!」
エレナの方は、ドレッドの唐突な指示にあたふたするものの、剣を抜いて俺の隣に立つ。
(といっても………あたしは具体的に何をすればいいのかしら?。魔法攻撃は全部ドレッドが受け止めてくれるだろうし……魔女に攻撃すると言っても、今度はあたしが狙われちゃうし………ん゛ーーーっ!)
「どうやらお嬢様の手が空いてしまったようだねぇ。ほれ!おまえ達!、いつまで寝ているんだい?、仕事の時間だよ!」
西の魔女はそう言って手を叩いて合図する。すると、突然地面が揺れ始め、大地の中からスケルトンが3体這い上がって来た。
「んまずい!スケルトンも隠れていたか!。カイルー!エレナー!、俺1人じゃ両方の相手は無理だー!」
「重騎兵、あんたの相手はこの婆だけだよ!。おまえ達!あのお嬢さんと遊んでおやり!」
魔女の指図にスケルトン達はエレナに向かい走り出す。
「うわあ〜………。なんかキモいのが私目掛けて迫って来てるんですけどぉ〜…」
そう言って俺の援護もせずに逃げ始めるエレナ。
「おいエレナ!、あれくらいならおまえの剣技でなんとか出来るだろ!、2、3回叩いただけで崩れ落ちそうだぞ?あいつ」
「い゛ーーーや゛ーーー!、骨とか無理ーー!、あんなキモいのとなんて戦いたくないーー!、シオンもいつまでもカイルにベタベタしていないで、何か手伝ってよーー!」
「私、力、解放、所望?」
おまえらなぁ………。
俺も身体を動かせる余裕があればな……。
と、そんな事より、今は刻印の件が先だ。
一体俺は何のクラスを習得出来たんだ?。
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