俺のクラス。────それは

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俺は冒険者になると決めたその時から、冒険者には欠かせないクラスの存在に関して、猛勉強した経験がある。だから今俺の手の甲で光り続けている、この刻印をしっかりと確認する事が出来れば、何のクラスになったのかがわかる。 勇者……俺のクラスはシオンと同じ、勇者の筈だ。 そう自分に言い聞かせる。 自分で言うのも、割と恥ずかしいし、兄さんやエレナには内緒にしていたが、俺はずっと勇者に憧れて来た。 それにクラス習得の前兆が発生する前、俺は嘗て自分を救ってくれた英雄である彼の姿を想起したんだ。 ………それは間違いない。 光が次第に弱まって行くと、血のように赤い文字で描かれた刻印が姿を現した。 それを見て俺は驚きを隠せず、大きく目を見開く。 ─────これは! まず刻印には魔法陣が描かれており、その中に獣である狼のような存在が、口を大きく開き、こちらに牙を見せているような姿が刻み込まれている。 「まじかよ………」 そして俺は、この刻印が意味するものを確信した。 「間違いない………この魔法陣と獣を象った刻印」 ────俺のクラスは「ビーストサモナー(魔獣召喚術士)」だ。
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