実家

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「母さん、久しぶり...元気そうだね。 慌ててどうしたの? 何か急用?」 わたしは母にも意地悪言った。 「元気元気それより、 あ~ホントだ... 生き写しだね... ごめんなさいね、突然... わたしこの子の母親です。 よろしくね。あなたは...」 「わたし、小師美矢といいます。 お食事美味しかったです。 ごちそうさまでした。」 「ミヤちゃん...そう... ミヤちゃんって言うんだね... 良かったわ、お口に合って... どうぞ、もっと食べて行ってね 皆んな喜ぶわ。 でも世の中には3人似てる人が居るって言うけどホントね... ビックリしちゃった。 ミヤちゃんはどちらにお住まいなの?」 母は懐かしそうな目でサラサを見つめながら言った。 「実家は八王子なんですが、今は世田谷に行ったり来たりしてます。」 「そうなのね... 今度はご家族で食事にいらっしゃいな。 あっそうだ! 今度、銀座店で記念パーティーやるから是非ご家族でどうかしら? ご招待しますのでお気軽にいらして。」 「えっ! いいんですか? 今日はじめて伺ったのに...」 「サララも誘ってみようよサラサ... ...いいかな? 母さん...」 「サララって...あのタレントのサララちゃん...?」 「うん、都合が合えばだけど... それに美矢さんの事はサラサって言ってるからそう呼んであげてね。」 「ええ、分かったわ。サラサちゃんね。 それはいいけど... あなた何時から知り合いなの? あのサララちゃんと... でもミヤさんといい... 何だか縁を感じるわね。 あ、サラサちゃんだっけ。」 「うん、ま... 色々あって... 知り合ったの。 それで母さん... 父さん忙しそうだけど... ちょっと聞きたい事もあって今日は来たんだ。 その縁にまつわる事だと思うけど...」
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