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私の名前は高鳥紅葉。お姉ちゃん、お母さん、お父さん、私で暮らしている何処にでもある家庭。そんな私の過去について綴って行こうと思う。当時はこう思っていた───
「回想」
私は恵まれていると思う。みんな優しく接してくれて、沢山褒めてくれる。私にとって1番の心の支えだ。
いつも困った時は助けてくれる。なんでも、とまでは行かないけれど殆どな要望を聞いてくれる。そんな優しい家庭で育ったのだ。
今の私には到底予測できない事が起こるなんて…その時の私には知る由もなかった。
夕奈)ふふっ、そんなに新しいお人形気に入ったの?
紅葉)うんっ!とっても可愛いし一生の宝物だよっ!!
美子)あら嬉しいわ。これからも大切にするのよ?本当にお人形好きなのね?これで何個目よ…
大智)まぁまぁ、別に良いだろう。可愛い娘の為に頑張らなきゃってもんだよ。
??)ったくよぉー!ムカつくぜ!あのババアの野郎!
紅葉)横断歩道だっ!手挙げて渡るんだったよね!よいしょっ。お姉ちゃんもっ!
夕奈)私はいいよ〜www
??)こういう時はスマゲーだよな!ほんとになんなんだよーって話だよな!
美子)ほら、お母さんと手を繋いで行こっか!もう片方の手で手は挙げられるでしょ?
??様子)車を運転しながらスマホを弄っている
紅葉)わーい!お母さんと手ー繋ぐー!
??車)キキキキキッッッツーー!!!
美子)紅葉っ!夕奈っ!、
大智)ヅァァァア!!
紅葉)えっ!?車がなんでっ、!お母さんッ!!!!
夕奈)紅葉ッッッツ!
音)ガッシャァァアンンン
夕奈)お母、さん、、お父さん、?
紅葉)お母さんっ!お父さんっ!
目の前が真っ赤に染まってく光景にただただ呆然とする私達。大きな音がしたからか野次馬で溢れかえってくる。私にだってこれくらい分かる。こんなに血が出てしまっているのならもう救けられない、と。
誰かが救急車を呼んだのか甲高い音が響き渡る。あまりの光景に色々な感情が溢れてくる。これからどうするのか。どうしてこんなことになってしまったのか、お父さんとお母さんは救かるのか。
数時間後
お父さんとお母さんの死亡が確認された。
全てが嫌になってそのまま外へ駆け出す。お姉ちゃんが慌てて後を追ってくるが気にしない。知らない。そこで私はある公園で足を止めた。単純に疲れたからと泣きじゃくりたかったから。
そこへある人がやってくる。
??)どうしたの?お母さんは?
ズキリ。お母さんなんてもう居ない。
??)家出しちゃったのかな?うちにおいでよ。
お姉ちゃんが追いついて来た。
??)ほら、ついておいで?
何処か思い当たる所がある。そしてあまりにもお母さんに似てる。
何も考えずそのままついて行く
お姉ちゃんが不安そうに後を追ってきた。
??)さぁ着いたわよー!遠慮せずに上がりなさいな
夕奈)あの…お名前は……?
会話の一欠片も聞いていないお姉ちゃんが言葉を発した
聖那)私の名前は夢乃聖那。聖那と呼びなさいね〜
紅葉)聖那さん。どうして連れてきたのですか…?
聖那)貴方、交通事故に関わってる子でしょ?救急車読んだのも私よ?
紅葉)…………
夕奈)…………
聖那)貴方達の顔を見れば分かるわよ。今日からここに住みなさい?
ここまでです!小四が書いたので多少の表現間違い、漢字ミス、誤文字はすみません( ˊᵕˋ ;)💦
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