アンビリカルジャッジ

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アンビリカルジャッジ

なんか変だなって君をみる 困り顔で笑って誤魔化そうとして 膨らんだスカートの縁にそっと手を当てて目を逸らす ねぇ、君の事を軽んじたのは誰かな? ねぇ、教えて欲しい 君の本当の望みは何? 承認欲求目に見える対価で 自分を満たしたふりをして 背負った痛みに蓋をして 愉しいだけ求めてる なんか変だねって君を見る 弱り顔で笑って躱そうとして 凹んだスカートの縁にそっと手を当てて目を伏せる ねぇ、君に罪の味を教えたのは誰かな? ねぇ、教えて欲しい 君の望んだ未来の姿は? 承認欲求目に見える対価で 自分を高めたつもりになって 背おった業を封じ込め 愉しいだけ求めてる イケナイ事が詰まった果実 齧りついたバツはなんだろな 大切が出来てしまった時に 気づくのかもしれないね 僕のガベルと天秤ではさ 裁く事なんて出来ないんだ 君は罪を自覚していないから バツはツミに気づいたときに 自然に下ると信じるよ イケナイ事をイケナイんだって 怒る人が君にはいなくてさ それが不幸か幸せなのかは 後悔を抱いたときにわかる だから今は君のその頬を 叩いて叱ることくらいしか 僕には出来ないんだごめんね これにて閉廷にしよう
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