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アイカタリ
淋しさをごまかすように笑い
独りがいいんだと強がった
弱さに漬け込まれたようだなんて
わかりきった話でしょう
喪失を知る者同士よろしく
鼓膜に甘い蜜が染みた
ふれあった掌が温かいなんて
知らなかった発見だね
心に開いた穴を埋めるように
重ね合わせた温もりに逃げていた
とろりとろり溶けて行くように
１つになれると信じて
肌から精神の最奥に
感じた君の愛情にすがり
瞳の奥に揺らめいた影に
気づかないふりをしたんだ
抱き上げた愛情と同情の
結晶が告げてくる日常の
終わりを枯れ果てた川底が嗤う
もうほっといてくれないかな
哀しみを抱く者同士仲良くしよう
脳髄に毒が流れた
刺された欲望が痛むなんて
知らなかった現実だね
心の欠けた破片繋げるように
舐め合った温もりに逃げていた
ずぶりずぶりと沈むように
同じになれると信じて
０に１を足した最奥に
感じた君の希望にすがり
瞳に映った他の誰かに
気づかないふりをしたんだ
終わりにしよう
君と私とこの子
破綻した日常をぶち壊して
終わりだね
私も君もこの子も
壊れた世界で眠ろう
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