この話を読むにあたっての説明

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私の母は、毎日毎日家族のため家事をしていました。 退院祝いをこっそり用意していました。それは、入院前に行きたいと言っていた海外旅行のチケットと今までの感謝を綴った手紙でした… ……。 ですが、それは使うことなく火葬場で燃やされてしまいました。突然のことに私は涙がでなかったのを今でも覚えています。きっと何が起こったのか、わかっているつもりでわかっていなかった……そんな気がします。親戚や母の友人各関係者に挨拶をしてまわりました。きっと周りの人からは「あの子大丈夫かしら」という空気だったでしょう。ですがそれにも気づかないほどに母がいなくなるということは高校生の私にとって傷が大きすぎた事だったのです。
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