2人が本棚に入れています
本棚に追加
店、ほんとに完全予約制にしちゃおうかな
と考えながら
俺は千さんの置いていった
サンプラーをチラっと見た。
フェラクティのレコード、片面がいつの間にか終わりレコードはぶつっぶつつ
ぶつ ぶつつ、、、と針の音を拾っていく。
レコードが
ぶつぶつ独り言を言っている様だった。
ついでに次かける曲は
何のレコードにしようかなと考えて、
ゆっくりとレコード棚に近づく。
れいこちゃんはその間、聴こえるか
聴こえないかのボリュームで
鼻歌を歌う。
ノッてきたな!やっぱりバンドは名案だ!
そう思って、
フェラクティのレコードをジャケットに
直してレコードの針を仕舞う。
カウンター側にまわって、
「やろうよ!サンプリングバンド!」
と最後のダメ押しで
俺の声が店中に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!