幸せのかたち 3

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はしゃぎながら過ぎていく夏の夜は いつも通るコンビニでさえ 夏祭りの屋台気分で真っ白な光を放つ。 その時、携帯が鳴って着信が入った。 まだガラケーの俺は、携帯をパカっと開く。 着信:しんちゃん あーあのスケボー少年のしんちゃんかー! 小学生みたいに、たまにスケボー担いで店でカキ氷食べたいって騒ぐ、あのしんちゃん! 「はい もしもし、しんちゃん?」 「もしもし、いたる君」 「おー うん え? あー あー」 おもむろに返事をしていたら、 れいこちゃんと目があった。 「おー!じゃあ行くわ!」と言って ぷつりと電話を切った。 れいこちゃんに、 「かずやとしんちゃん達みんなで 呑み来てるから来ないかだってー れいこちゃんも行こう」 と勝手に決めて、れいこちゃんの手を きゅっと握った。 れいこちゃんは、嬉しそうに コクリと頷いて、俺の手に身を任せた。
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