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至福の時間、至福のひと時が終わって、
いや終わりきれずに
へべれけに酔っ払って、朝陽を浴びながら
俺達は車通りもない、人通りもない
道路に座りこんでいた。
ガラガラガシャー
スケボー少年達はみんなでスケボーを
始めだす。
「酔ったーーーー!」
お酒に酔っ払ったうえに
スケボーで酔っ払って、
ゲロを吐き出すやつもいる始末。
夏の暗闇が訪れて、暗闇が去り
さんさんと降り注ぐ太陽に
蝉のミンミンと叫ぶ声に
瞼なんて半開きで道路に寝転んでいる
かずやを脇目に、
れいこちゃんは取れかけた化粧を
直しだした。
赤いワンピースが夏の朝陽に照らされて
火照った身体を汗がつたう。
俺は、汗でビショビショになったTシャツを
脱いで、ギュッと絞る。
道路には俺の汗がボタっと落ちて
一瞬でジワっと道路に染み込んだ。
ポタリ ジュワッ
夢ともつかない現実の早朝6:00すぎ頃
俺達は夏の太陽に溶け出していた。
幸せにかたちなんてない。
あっても人それぞれだ。
そんなこんなで時間は止まらない。
こんな真夏の一日は、続いていく。
バンドの話はまたシラフの時にでも
ゆっくりしようと考えて、
俺は片手を高く伸ばして太陽の方へと
むけた。
モーニングの仕込みの時間だ。
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