第1話

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「じゃ、まずは顧問の先生を見つけよう!!」 そう言って意気込むユウカは、とても乗り気だった。 「・・どうやって勧誘するの?」 昨日が初登校で、しかも活動できるかどうか判らないのに、そんなにすぐに見つかるわけがない。 でも・・ 「??そんなの簡単じゃん。 私のメガネに叶う美人教師がいるじゃん?」 と、あっさりと言うユウカ。 って、もしかすると・・ 昨日のユウカのあの目・・ 「・・まさか、担任のアリスガワ先生の事?」 「そう!!その通り。」 やっぱりか!! これは、ユウカ的な公私混同なのではないだろうか・・。 ほんと、自分が美女のくせに、美女には目敏い。 しかし・・ 目標を形にするならば、早い方がいいのも事実だ。 まだみんな、誰も入部が決まっていない今がチャンスだ。 その日の放課後、私たちは職員室を訪ねて、アリスガワ先生に相談をしに行った。
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