第1話

5/11
前へ
/248ページ
次へ
そう思いながらも、その後で、生徒名簿を読み上げるアリスガワ先生の声に手を上げて答えた。 それから、必要事項とプリント類を受け取って、入学式の一日は終わった。 帰りはユウカと一緒だった。 「ねぇ、リンコ、部活どうすんの? やっぱりまた吹奏楽部(ブラスバンド)?」 私は吹奏楽部ではかなりへっぽこだったけど、フルート担当だった。 そして、ユウカも同じ中学校の吹奏楽部でフルートとピッコロを担当していた。 「う~ん。 実はさ、吹奏楽部よりももっと小編成のアンサンブルとかやりたいのよ。 固定メンバー+エキストラでやるくらいの。 固定メンバーは、最悪ひとりでもどうにか出来るくらいの度胸と力量を持ってさ。」 私の話を聞いて、ユウカは、首をかしげた。 「・・なにそれ?」
/248ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加