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奏side
奏『迎えに行くのが面倒くさいですね…さっさと案内して生徒会室へ行きましょ』
っと呟き時計を見ては10分前に集合場所の黒薔薇の門へと着くと目の前から赤ピンク色のふわっとした髪に海みたいな青い目をしている綺麗な少年が歩いて来ました。
杏『おはようございます、すみません…お待たせしました。今日から編入させて頂きます、坂月杏璃(さかづき あんり)です。宜しくお願いします』
奏『いえ、今来たばかりなのでお気になさらず…。私は桐谷奏です、此方の黒薔薇学園で副会長をしてます 同じクラスみたいなので困りましたら何でも聞いてください。今から案内しますね』
理由は分からないですが、自主退学したとは思えないくらいに明るく丁寧に話す子ですね…しかもクラスが一緒。どうせ彼も皆みたいに話しかけてはくれはしないし話しかけても逃げられてしまい近寄ってもくれないんでしょうね。
杏『あの、奏って呼んでもいいかな?あと、同い年って聞いたから敬語外しても大丈夫?』
奏『え、あ…好きに呼んでください。敬語も外してくれて構いませんよ 坂月くん貴方は私が怖くないんですか?』
杏『ありがとう 怖くないよ、むしろとても綺麗な人だよ(ニコッ)あ、僕の事は杏璃って呼んで欲しいな。』
奏『……ッ!! ふふ、杏璃これから宜しくお願いします』
杏『奏の笑った顔、僕は好きだな』
奏『ありがとうございます。案内しますので着いてきて下さい』
どうしましょう…この心臓の高鳴り顔が赤くなってしまい彼の顔が見れません…これが恋というものなんですかね。彼は、僕を避けたり怖がりもしない話しかけてくれた…きっと彼なら私を受け止めてくれる。
奏side 終わり
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