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いよいよ転校生が来る日
朝早く学校に来てから、生徒会と風紀専用のカードキーで生徒会室の扉を開けて入る。
今日は、かなちゃんのスコーンが食べれる日だから早めに来て書類を終わらせようと思い自分の机へと向かう
唯『いや、毎日何でこんなに書類来るんだろ〜…まぁ理由は分かるけど街から離れていて山の中に有れば色々ストレス溜まるよね…特に強姦とか器物破損とか親衛隊の制裁多いなぁ…理事長も対策取ってるとか言うけど…』
なんてブツブツ言いながら書類の器物破損の紙を見ながら壊れた物の発注や弁償して貰う為の紙をパソコンでカチカチと打ちながら書類を片付けていく
唯『昨日の夜は楽しかったなぁ…』
奏『何がですか?』
唯『ひっ?!か、か、か、かなちゃん…??やめてよ 行き成り背後から来ないで心臓に悪いよ』
俺は少し痛む自分の胸を抑えながら深呼吸をして落ち着かせては後ろに居る奏の方へと体を向けた
奏『ふふ、すみません 唯羅が珍しくニヤニヤしてたので、つい悪戯をしちゃいました。それで楽しかったとは何がですか?』
唯『あ、かなちゃん聞いて〜!!あそこの時計塔あるじゃん 上にピアノが有るみたいで書類片付けてたら夜になってて出来れば近道したくてみんなが通らない時計塔の方から帰ったんだけど その時計塔から凄く綺麗なピアノの音が聴こえて来て、あまりにも感動しちゃったから時計塔の方の入口に聴いた感想の手紙を置いてきたんだ』
奏『また、唯羅あなたは皆の書類までしちゃったのですか…もう ピアノ?…あのピアノは中々の腕が無いと弾けないんですけどね。昔使ってた方が自分用にピアノを調律してたので普通の人が弾いても音が鳴らないみたいですよ』
唯『かなちゃん…ごめんねぇ?みんなでスコーン食べたくてさ。そうなんだ…逆に凄くない…?!また聞きたいなぁ〜』
奏『また聞きに行ったらどうですかね?きっと喜ぶと思いますよ (今では、彼しかあのピアノは弾けないですけどね)』
唯『え、見ず知らずの人が行っても迷惑じゃ無いかなぁ』
奏『手紙のお返事が来るかも知れませんよ?』
唯『う…気になる…やっぱり行こうかなぁ』
奏『行くべきだと思いますけどね、あ…そろそろ時間ですね。私は転校生を迎えに行ってきます』
唯『え、もうそんな時間?! 行ってらっしゃい~かなちゃん』
俺は、かなちゃんに向かって手を降ると優しく微笑みながらかなちゃんも手を降ってからそのまま生徒会から出て行き転校生を迎えに行った。1人残された俺は皆が来るまで書類を出来るだけ終わらせた
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