【あとがき】

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 作品表紙の見直しをしながら、過去の作品をポチポチと見ていたら、前作を読んでしまった。   公開している自作品の中で、最も読みたくないけれど、多分消すこともできない作品。  どうして書いたりしたんだろうって思いながら、読んでしまう。  当時の思いが蘇って、涙が止まらなかった。    この作品いるのかな。  そう思いながら、あとがきに辿り着いて、気がつく。  そうだ、このあとがきが書きたかったんだ、私は。    作品は後書きのためにある。  あとがきのために作品が存在する。  後書きに意味を持たせるために、作品がある。  本作は、前作の後書きの続きである。  自殺の残す爪痕は、永遠に残る。  思いもよらない形に気持ちを変形させて、周囲の人に様々な波紋を呼ぶ。  消えることがないその爪痕を残すこと。  君はそんなことを望んでいたのだろうか?
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