5人が本棚に入れています
本棚に追加
声
先生からの呼び出しがあり校長室へ向かった。扉を開けるとあの女性がいた。
「やっと、来た。赤野君そこに座りなさい。」
校長に促され僕は座った。
「こちら加野 真さん、君の生徒手帳を届けてくれた人だ。」
(え、生徒手帳?)
「君、大事な生徒手帳を無くしてたなら
早く言いなさい。」
校長が呆れ顔で注意してきた。
僕はとりあえず女性 加野さんにお礼を言った。
「赤野君とりあえず加野さんを正面玄関まで送って差し上げなさい。」
わかりました。
そのあと僕と加野さんはこの正面玄関まで続く廊下を歩いていた。
「ごめんね、突然学校まで来て。あの日君突然帰っちゃんだもん。しかも生徒手帳忘れて行くし。」
わざわざすみません。しかも突然帰ったりして、でも悲しかったんです。
「ふふ、可愛い、あの時分からないって言ったのは今はまだ君の事を知らないから。
ある日家に帰ると声が聞こえたの、
その声はどこかで聞いた事のある声だったのそしてその声はこう言ったの、赤野 葵 君と付き合い結婚してくださいって。」
じゃあその声が聞こえたから僕に告白したってことですか?
「そう、だからこれから君と色々な事をして色んな経験をしていつか私の秘密を話せたらって思うの。」
秘密って何ですか?
「それはまだ言えないなぁ」
いつの間にか正面玄関まで来ていたので
加野さんにお礼を言って僕は教室へ戻った。
最初のコメントを投稿しよう!