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部活
「今日雨だから部活ないよ。」
鈴野先輩が言う。
そんなぁ雨の中折角来たのに。
「それならローラーしてくる?」
まぁここまで来たんでローラーしてきます。
そして僕は競輪用の自転車-ピスト-を肩に乗せてローラー室へ向かった。
ローラーは外で走るのと違い無風なので汗が
吹き出る。十分走り続けて鈴野先輩が入って来た。鈴野先輩は女子なのに競輪をしている。
でも今では珍しくないらしい。
「何?そんなにジロジロ見て、変態。」
鈴野先輩は微笑みながら言った。
正直鈴野先輩の姿にはいつも興奮している。
競輪のコスチュームは体のラインにピッタリフィットしているから鈴野先輩のラインがはっきりしている。興奮しない訳がない。
まぁそんな事を本人に言えるわけがないので
僕は適当に返事をした。
「あ、碧君タオル忘れたの?
私の使う?」
あ、ありがとうございます。
僕は鈴野先輩からタオルを受け取った。
今度洗って返しますね、鈴野先輩。
「別に良いよ。それよりちょっと勝負しない?」
いいですよ。負けないですよ!
そしていつの間にか外は晴れていた。
僕と鈴野先輩は練習を止め自転車を直した後
ベンチに座った。当たり前だが濡れていた。
「アハハ、濡れちゃったね。」
鈴野先輩はそう笑ってタオルで拭き座り直した。
「眠くなってきた。ちょっと寝ていい?」
いいですよ。
「じゃあ膝貸して。」
え、ちょっと!
鈴野先輩は僕が止める間もなく僕の膝に頭を倒してきた。そして鈴野先輩は本当に寝てしまった。
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