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西暦20××年5月27日、現代日本において銃の普及は当たり前となっていた。
今では子供が生まれた家には、赤ちゃんの服やオムツの他に銃が贈り物として選ばれていた。
寧ろ銃の方がかなりの人気があるくらいだった。
何故そんな現代日本になってしまったのか、それは彼女が生まれた5年後に大きな事件があったからだった。
西暦20××年8月25日、この日はとても暑く東京の最高気温が更新される程であった。
日本ではとある憲法が追加されるか、されないかの国会会議が行われていた。
その憲法では様々な意見が飛び交っていたのだが、現代日本において憲法の導入は最優先事項となっていた。
それは日本国民銃導入法だった。
内容はこう記されている。
1……国民は銃の所持を絶対とする
2……身の危険を感じた場合、発砲を許可する
3……教育機関中は銃の所持に付いての授業は絶対とする
4……教育機関の過程を終了後、自分に合う銃を必ず携帯する
当時の総各大臣……つまり現代日本において絶対の権限を持つ男がこの憲法を作り出した。
何故こんな狂った話が通ってしまうのか、それは国内全土におけるテロがきっかけでこの憲法が制定された。
国内全土テロでかなりの人が亡くなった。
それが原因でこの様な憲法が生まれたのだった。
そして、その憲法が導入されてから日本は更におかしくなって行く事となる。
憲法を導入した当時の総各大臣、大宮 羂は導入翌日に何者かに殺害された。
続々と日本の各大臣や様々な社長など、次々と殺害されていった。
ニュースでは毎日のように、そう言った報道でひっきりなしだった。
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