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「凛、ヒイラギホールディングスって覚えてる?」
「ヒイラギ?お隣さんの?」
車の中で凛にさっきリサが伝えて来た用件を話す
「イギリスにカフェ出すんだけど、内装のデザインのアイデアを凛に出してもらいたいんだって」
「えっ!?私!?」
「うん、どうかな?凛がやりたくないなら断ってもいいんだけど....凛が決めるわけじゃなくて、ただ参考程度の意見が欲しいっていうか」
凛が困らないように軽く話す
凛は少し考えた後、いいよって言ってきた
「気が進まないなら無理しなくていいんだからね?」
信号が赤になったタイミングで凛の右手を握って確認した
「無理してないよ。それに光輝の仕事してる姿見れるのかなってちょっと嬉しくなった」
可愛い笑顔でそんなこと言って俺の理性を崩そうとしてくるのやめてほしい
「それなら次のミーティングに連れて行ってもいいかな?一応リサが担当してて....」
凛に担当してほしかったけど俺の会社で働いているわけじゃないからそんなことは無理で....
イギリスに住んでいたリサが適任だって声が多くて、結局そうなってしまった
「リサさんなら安心して任せられるもんね」
嫌みじゃなく純粋にそう言って笑うから、凛を抱きしめたくなる
リサは俺じゃなくて絆に気持ちがあると前に凛に話したことがあった
色々誤解を解きかったし、リサと同じ会社で働いている以上、凛に嫌な思いをしてほしくなかった
凛は絆の人気ぶりにただ驚いてただけだった
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