過去

7/20
前へ
/232ページ
次へ
会社に着くとリサが俺の部屋の前で待っていた 「おはよ」 「おはよ....」 「ヒイラギの担当者が挨拶に来たいって連絡があったんだけど....」 「時間は任せる」 「光輝、」 「何?仕事の話以外はしたくない」 「あの日のことはごめんなさい....」 何回も聞いたリサからの謝罪 「何回謝ってもらっても気持ちは変わらない」 凛を悪く言う人と仲良くなんて出来るわけない リサはまだ何か言いたそうにしていたけど俺は無視して部屋に入った それから昼過ぎにヒイラギから担当者が来た 受付に部屋に通すように伝えて数分 ドアがノックされる音が聞こえた 「どうぞ」 「失礼します。ヒイラギから参りました西澤とアシスタントの北原です」 「北原です....よろしくお願いします」 「北....原....」 頭を下げて丁寧に挨拶をしたその女性は、大学時代の俺を支えてくれた人だった
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1141人が本棚に入れています
本棚に追加