3人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「貴様一人来たところで何が出来るというのだ？」
「何も出来ないかもしれない……でも、俺は、お前が好きだ！」
「………は？」
「いつも伝えてきただろ？『あなたを愛してます』って」
「あ、あれはただの口上ではないか！」
「でも俺が名乗るのはお前にだけなんだから気付けよな、バカ」
「…すまない」
「で、どうなんだよ？」
「いや、どう、と言われても……今までお前とは敵同士としか考えて来なかったからな」
「初め印象悪くても最終的に恋に発展すんのは恋愛の常識みたいなもんだろ？」
「いや、それとはまたちょっと違うような…」
「それでお前は俺を受け入れるのか？それとも…振るのか？」
「…じゃあ、友達から」
「おう！」
「おい、友達だと言っているのにいきなり抱き付くやつがあるか！」
「友達同士、ハグぐらいするだろ？何だかんだ言ってお前も意識してくれてんじゃん」
「そんなことは……告白の後に意識するなと言う方が無理があるだろう」
「じゃあもっと意識させる」
「おい、離れろ！」
「やっだよー」
・
・
・
「あの二人何だかんだで上手くいきそうだね」
「そうでなければ困る」
「萌えるわ」
「……」
「ところでいつもの決め台詞聞かないと終わった気になれないんだけど」
「勝手に言ってろ」
「えー、誰か言ってよ」
「誰に言ってもらいたいんだい？」
「…兄ちゃん」
「俺は帰る」
「オレンジ」
「……99本のバラに永遠の愛を誓おう。これで良いだろ？」
「待って、兄ちゃん！一緒に帰りたい…」
「行くぞ」
「うん！」
「尊い」
こうして世界の平和は守られた。
ありがとう、バラレンジャー！
ありがとう、BL！
【完】
最初のコメントを投稿しよう！