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途中の高速道路サービスエリアで買ったペットボトルのお茶を飲みながら考えに浸っていると、
「そういえば、俊ちゃんはどんな子になったかしらねぇ」
とお母さんがぽつりと言った。
思わずお茶を吹き出しそうになり、むせる。
内心ドキッとした。
”俊ちゃん”の本名は浅田 俊。
昔よく遊んでいた友達の一人、
そして―――私が大好きだった子。
多分、私の初恋の相手。
小学校6年生以来会っていないけど、快活そうに見える二重の眼や笑う時に見える八重歯を今でもたまに思い出す。
あの頃は俊ちゃん俊ちゃんって言って後ろを付いて回っていたな。
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