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「霞さん。あまり財宝を取らない方がいいよ。後の人のため。それから、神様に怒られないため。やっぱり怖いからさ。罰が当たってからじゃ遅いから」
そう忠告して、俺はしばらく心配してから戻った。
次の日の朝。
朝刊で知った。
霞さんは、案の定欲張ってしまい。宝船の財宝の三分の一の小判を無理にも大きなバックへ入れて、何度も往復をした。そして、ビルから転落をしたんだ。
罰があたった。みんなそう言うだろう。だけれど、俺は言わなかった。
なぜなら、神様の真意は誰もわからないからだ。
朝刊をテーブルに投げ出して、会社へと歩いた。
霞さんの命は助かった。
霞さんはたまたま衣服を運ぶ運送業者の大型トラックの荷台に落ちて一命をとりとめた。
職場につくと、みんなが万歳して喜んでいた。
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