第10話 因幡の白兎の予言は、国家間大戦争の口火を切った その3

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 エヘヘ。あれーっ、ここで終わっちゃうの? とビックリしましたか。 (´艸`*)  冗談です。そう簡単には終われません。何しろ3か月近くのブランクがありますからね。もう少しだけヨタ話の続きをして、公約を破って長いお休みをいただいてしまった(みそぎ)をしましょう。さて、考察TIME第二弾です。  大国主命と須勢理毘売命が根之堅洲国を離れる際、須佐之男命は不思議な言葉を口にします。  ……と、ここで原文を紹介したいのですが、とてもじゃないけれど難しくて読めません。しかしこのページはヨタ話。ここでは意味だけを考察すればいいので、現代語に直されたものを記載いたしますね。 「お前が持ち出した生大刀、生弓矢を使って、八十神たちを坂の裾まで追いつめて、川の瀬に追いはらうがよい。そして、お前は大国主となり、宇都志国玉神(うつくしにだまのかみ)となり、須勢理毘売命を正妻にして、宇迦(うか)の山の麓に太い柱を立てて、高い宮殿に住め。この野郎め」  出雲風土記に記載された大国主命の根之堅洲国訪問と、須佐之男命から大国主命への国譲りについて書かれた部分です。このヨタ話ではずっと大国主命として紹介していましたが、実はここで初めて「大国主」と命名されるのですね。あはは。(笑)  さて、須佐之男命から大国主命への罵詈雑言ですが。つらつらと文章を読みますと、八十神に対する戦闘方法と、その後のアドバイスを伝授している内容のように読めます。とてもじゃありませんが、自分の娘と軍隊を奪った憎い相手に言う言葉ではありません。 「生大刀、生弓矢を使って、八十神たちを坂の裾まで追いつめて、川の瀬に追いはらうがよい」という部分は、もちろん「軍隊を使って八十伸をやっつけろ!」と言う意味です。ストレートに読み取って良い部分で、これ以外に別の意味を読み取ることは難しいですね。  そして後半の「お前は大国主となり、宇都志国玉神となり、須勢理毘売命を正妻にして、宇迦の山の麓に太い柱を立てて、高い宮殿に住め」という部分です。  これは帰国してからの統治方法について述べた部分です。  宇都志国玉神とは葦原中国(あしはらなかつのくに)の霊という意味です。つまり自分を神格化させて人心を集めて忠誠を誓わせろ。農民中心の弱い軍(因幡の民の集合体)ではなく、根之堅洲国の強力な軍隊を政治の中心に据えて強い政治体制を敷け。そして大きな宮殿に住んで、出雲国は大和朝廷に対抗できる国力があると、周辺諸国へアピールしろ。と、言っているのです。  ここで思い出されるのが天詔琴です。(゚∀゚)‼
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