始まりの日

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「信じられないかもしれないが、事実だ。受け入れてくれ」 久々の危険な情報。グレード(危険レベル)で言えば、トップレベルだ。 数秒考え込み、男はこう疑問をぶつける。 「・・だが、あれは莫大な資金と人手、そして時間が掛かる。まさか水面下で進めてたとでもいうのか?」 先程とはうってかわって真面目な様子になり、それが更に危険な状態だということが伺われる。 「あれが初めて行われたのは、500年ほど前。失敗に終わり、それ以降方法が書かれてあったものは全て消し去り、消滅したはず。残ったのはその名前だけ」 女の方もそう言及し、焦りが見られ、考え込んでいる。 それほどまでに未知の恐怖というものは、幾多の戦いを経験してきた二人でもひしひしと感じているのだろう。 「あまりにも情報が少ない・・分かっているのはそれだけなのか?」 「いや、恐らく奴らはそれらの情報を持っている。多分、歴史上で書物や関連の建物などは表向きに消されているだけだ」 二人はとても、驚愕している。戦いとは無縁ではなく、むしろ多い方の二人だが、そのような事を聞くのは初耳だからだ。 「そうか、よっぽどの機密情報だという訳か・・」 「とにかく、古代召喚が行われるのは確定事項だ・・そこでだ。二人には潜伏して、情報を集めてほしい。私は他の国を当たる。あいにく、私達は名前が知れてない。大丈夫だろう」 男が女に顔で行けるかという確認をして、女は頷く。 「あぁ、分かった。俺達でいく。他は頼むな」 「了解した。では私はこれで」 そして、情報の使いの者は家から出ていった。 「さーて、やるか。スーザン」 「えぇ、マルコ」 久々の仕事といった仕事に二人は顔を引き締まらせ、気合いを入れた。 そして、真剣な顔でこれからの準備を始めるのだった。
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