情報収集

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その人だかりは十数人の割りと年配の方の集まりだった。 その内の一人がこちらに視線を写す。 「なんだい、あんちゃんたち」 マルコの方がその言葉に反応する。 聞きたいことを直球に言う。それがマルコの処世術だった。 「ごめんなさいねー。この町に情報に詳しいひととかいます?」 いつにもない丁寧口調。つまり仕事モードだ。 「何の情報だい?」 「色々と。俺達はちょっとこの町に来るのが大分久しぶりでね。下調べ、そう、歴史を知りたくてですね」 「はー、そういうこと。まぁ、確かに知識を埋めとくのはいいことだな。んー、そうだな。あそこの奥に通りがあるだろう?そこを直進し、左に曲がって突き当たりを右にいった所に情報屋はいると思うぜ」 案外なんなく、情報屋に辿り着いた。 拍子抜けな部分はあったが、取り敢えずその人の言う通りにそこへ向かう。 「ありがとう。これは礼です」 少しばかりのチップ、そうお金を渡す。 「へー、しっかりしてんだね。また会うときはとびっきりの情報屋を探しとく」 「どーも」 そして二人は目的地へと向かった。
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